非情の自力優勝消滅
甲子園、今季ペナント最終戦は…なんとも非情な結果でした。。
勝てば阪神のマジックが1つ減り、
負ければ逆に中日にマジック1が点灯してしまう。
そんな優勝のかかった試合であるとともに、引退する矢野の
甲子園での最後の試合でした。
先発・久保がしっかり試合をつくって村田に打たれたホームラン1点で
8回を投げ抜いて、3-1のスコアで9回藤川球児にリレー。
優勝争いの勝負をするのが大前提だけど、
9回2死から矢野にマスクを被らせて、球児-矢野のバッテリーで
試合を締めて花道とする…のが阪神のシナリオだったんだけど。。
明らかに力んでた球児は9回表、2者連続四球。
そして、悪夢の逆転3ランを村田に打たれてしまう。
四球、四球、ホームランですから、野手はどうすることもできず、
異様な空気の中で試合は終了してしまいました。
矢野の花道が一転して、自力優勝も消えてしまうという非情な結果に。
悪夢というならいっそのこと本当に 「夢」 であって欲しかったです。
試合後は矢野のセレモニーがありました。
「感謝、感謝、感謝です」
この言葉が矢野の人柄を表してるし、この言葉を口にするのが似合う男
でしたね。
セレモニーの最初に1塁側ベンチ前で監督以下、ナイン全員に握手して
矢野が歩きました。
僕は球児が2008年のCS敗退した試合で、岡田監督と号泣して握手
してたシーンを思い出して、また泣くんじゃないかなって思ってたけど
涙はなかったですね。
というか、涙も出ないほど現実を受け入れられてないというか。
このシーンと、打たれた後のベンチの最後列で前を向いてる球児の表情が
印象的でした。
勝負の世界ってやっぱり厳しいですね。非情です。
セレモニーの最初に横浜からも村田と内川が花束贈呈をしましたけど、
村田がアナウンスされたときに場内からブーイングが起こりました。
この試合、阪神ファンから村田は完全な悪役にされました。
でも、そうじゃないでしょ。
プロとして、勝負の世界での真剣勝負の結果だから、村田がブーイング
される必要もないし、阪神ファンがブーイングする必要もない。
引退する矢野に敬意を表して花束贈呈してるんだから、
ノーサイドになった試合後にブーイングなんてアンフェア極まりないと
思いました。いくらホーム・甲子園だからってね。
最下位になった横浜ですけど、選手は生活が掛かってるし、
相手は優勝争いしてるからとか矢野の引退試合だからって
手を抜いたり八百長をやったりする方がよっぽど失礼ですよね。
矢野のセレモニーは矢野の人柄が出たすごく良いセレモニーだったと
思います。
それを汚してしまうようにブーイングを入れたファンには村田に対して
だけでなく矢野にも申し訳ないという気持ちを持って欲しいです。
選手は一生懸命にフェアに戦ってるんですから、
ファンもフェアに応援しないといけないと思いますよ。
選手には自力優勝がなくなってしまってもまだ試合は残ってますから、
プロとして責任ある姿勢で最後まで全力で戦って欲しいって思います。
矢野、20年のプロ人生、13年の阪神での人生、お疲れ様でした。
ありがとう!!
いつかまた絶対に阪神のユニフォームを着てくれよ!!
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント